第7回医療が関わる視覚障害者就労支援セミナー

日本ロービジョン学会では、視覚障害となった患者の失業を防ぐためにも、最初にかかる眼科のところでのロービジョンケアが重要であると考えています。そこで、長年当事者の支援団体として視覚障害者の就労支援に取り組んできた認定NPO法人タートルと協力し、平成21年の第63回日本臨床眼科学会から、その最終日に合わせて、「医療が関わる視覚障害者就労支援セミナー」を開催しています。今回は第7回目を迎える運びとなりましたが、この間に、平成24年4月から「ロービジョン検査判断料」として診療報酬化が実現したことは、就労支援にとっても、誠に大きな意義を持つものです。このような中、「障害者権利条約」が、平成18年12月に国連総会で採択され(平成20年5月に発効)、我が国は平成19年9月に署名しており、同条約に対応するため、国内法制の整備等を進めた結果、平成26年1月に批准国となりました。平成28年4月からは、障害者差別解消法並びに改正障害者雇用促進法が施行され、労働・雇用分野において、事業主に対しては、障害者に対する差別の禁止・合理的配慮の提供が義務付けられます。このような動きの中で、私たち視覚障害者の就労支援に携わる者としても、何らかの対処が求められてくると考えられます。そのためにも、これらの制度について理解するとともに、眼科医療としてどのような関わり方があるか、みんなで考えてみたいと思います。どなたでも参加できますので、奮ってご参加ください。

【プログラム】(12時45分開始)
1.開会挨拶(趣旨説明):オーガナイザー 高橋 広(北九州市立総合療育センター)、工藤正一(認定NPO法人タートル)

2.主催者挨拶:日本ロービジョン学会理事長 加藤 聡

3.協力者挨拶:認定NPO法人タートル理事長 松坂治男

4.講演

講演1. 60分 13時00分~14時00分

障害者差別解消法と改正障害者雇用促進法の施行に当たって~労働・雇用分野における差別禁止・合理的配慮をについて~

講師:田中伸明(弁護士)

講演2. 30分 14時15分~14時45分

症例報告 眼科医から産業医への情報提供の在り方について~合理的配慮に関する眼科医の役割について~

講師:吉田雅子(眼科医)

5.意見交換(75分)

第7回就労支援セミナー案内

開催日
2015年10月25日
日時
平成27年10月25日(日)12時45分~16時00分
場所
名古屋国際会議場 会議室231(2号館3階)
愛知県名古屋市熱田区熱田西町1番1号
主催
主催:日本ロービジョン学会
認定NPO法人タートル
連絡先:日本ロービジョン学会事務局(TEL 086-464-0320)
担 当:高橋 広(北九州市立総合療育センター TEL 093-922-5505)、工藤正一(認定NPO法人 タートル事務局 日本盲人職能開発センター 東京ワークショップ内 TEL 03-3351-3208)
その他
このセミナーは、第69回日本臨床眼科学会の最終日に行われます。
第69回日本臨床眼科学会へ参加申込みされていなくても、参加できます。
参加費は無料です。